天使と悪魔と鑑賞批評論
e0087225_026493.jpg 大学の授業の一つに「鑑賞批評論」と言う科目があった。確か宿題が多くて教授が厳しいと噂されていたのをわざわざ取ったように記憶している。蓋を開けてみれば、絵画を読み解くのに多種多様な象徴・神話を調べリスト化していく、非常に面白い授業だった。
 映画『天使と悪魔』を見てきた。ストーリー展開と映画の出来はまあまあと言ったところ。たぶん、原作の方がいろいろな事に深く触れていて楽しめるのだと思う。私が面白いと思ったのは主人公ラングドン教授がヴァチカンの遺跡・遺物・絵画の中に隠された鍵を次々解き明かしていく下りだ。インディー・ジョーンズやララ・クロフトは架空の舞台を走り回るが、この映画では実在のものを上手く利用して謎を紐解いていく。それが映像であるからなおさら面白い。事実かどうかは前作と同様何とも言えないが、知識と観察から解き明かされるテンポが小気味良かった。
 ウフィッツィ美術館で膨大な量の絵画や彫刻を見た時、大学の授業のおかげである程度は描かれているものの意味を理解する事ができたが、後からガイドブックを開くと初めて知る事に「成る程」とうなずくものが多かった。いつになるかはわからないが、イタリア中部から南部をまわる旅に行く前には、もう少しキリスト教の事やイタリアの歴史について下調べしていくのも一つの楽しみなのではないか。そんな事を気づかせてくれた映画だった。


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by marshM | 2009-05-19 23:59 |
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