明日の朝は金環日食。日本の首都圏では173年ぶりとか。20年前にドリカムが「2012年の金環食まで・・・」と歌っていたのを気に入って良く聞いていたのだが、当時はずいぶん先の話だと漠然と思っていた。同じ様な事を思い出した人は多いらしく、TVの特集でもあの歌が流れるのを良く耳にする。元々天文には興味があったから、皆既食や金環食は一度は見てみたいと思っていた。ニュースで聞くのは海外の話題ばかりで、今回居ながらにして金環食が見られるのは実にありがたい。近所であっという間に売り切れになった日食観察眼鏡をAmazonでお急ぎ注文して準備は万端である。 それにしても明日の天気予報はあまり思わしくない。午後になって雲も厚くなってきた。昨日はツバメが低く飛んでいた事をつぶやいてしまったが、本当になりそうで後悔している。後は奇跡的に晴れる事を祈るのみ。日食観測に期待している老若男女の中に晴れ男晴れ女の割合はどれくらいいるのだろうか。 ![]() 今まで住んでいた地域はおしなべて川の上をコウモリが飛んでいたが、今度もまた宵闇が迫ると小さな影がパタパタと飛び交う。ただ違う所と言えば数が多いこと。夕方飛び交う虫が多ければそれを補食するコウモリもまた多いという訳か。 昼はツバメ夜はコウモリ、飛び交う動物が多い事に驚くと言うことは、横浜東京とそれでも自然の多い地域に住んできたとは言え、なにがしか決定的に違うと言うことなのだろう。当然と言えば当然なのだが、改めて考えると非常に面白い。 引越の間、しばらく猫たちを預かってもらっていたのだが、段ボールが片づき物がしまわれ、やっと三匹と二人が一つ屋根の下に揃った。猫といえどもやはり家族の一員。少し離れているだけで何だか物足りなく、帰ってくると無性にうれしい。ツンデレのトワもデレ期が長くなってきたし、アズのちょっと汚い癖も治ってきたし、今夜は久しぶりにみんなで川の字、いや「川゛」の字になって寝ることにしよう。 ![]() オフィスを持たず会社に属さず、カフェで仕事をこなす人たちを「ノマドスタイル」と言うらしい。私もノマドスタイルに切り替えたと言いたい所だが、さすがに創作環境にカフェは落ち着かない。地方に住んで時々東京に出るのだから「コメットスタイル」とでも言おうか。アステロイドの様に機材を積み上げたらブックパソコンを持って太陽に向かって飛んでいく。そんなスタイルもあって良いと思う。 今日、ガソリンスタンドでチョイノリの様子を見てもらったら、ガソリンタンクに不純物がたくさん入っていると言われた。フィルターが付いているからキャブに影響は無いらしいが、早めに手を打ったほうがいいらしい。タンクの不純物を取り除くにはタンク自体を取り外して洗わなくてはいけないらしい。そこまでやるとなると、劣化して切れ目の入ったシートやあれやこれやも気になってくる。 不純物を取り除きたいのは山々なのだが、最初のドミノを倒す様に連鎖の引き金を引くのがちょっと怖い。 東京観光の途中、スカイツリーはまだ開業前で展望台に登る事は出来ないので、それならばと東京タワーに上る事になった。東京タワーには二度か三度上った記憶がある。階段を下から徒歩で上った時はまだ小学生だった。確かお土産屋さんで電飾が点くかっこいいミニチュアを売っていたと記憶していたので、展望台と麓のビルの土産物売り場をぶらぶらしてみた。 ところが小一時間ほど端から端まで歩いてみたのだが、どうもちゃちな物しか見当たらない。私の記憶が曖昧だったのか、以前はちゃちに見えなかっただけなのか。ハッキリしないし腑に落ちないのだが、いくら探しても見つからないのであきらめる事にした。 夜店の屋台と土産物屋はテンションが上がっている間は宝の山に見えるが、落ち着いてよく見れば大した物は置いていない、と言う事なのだろうか。 猫たちの住環境、餌を換えてケージに束縛されない環境に移行しようと試行錯誤を始めた矢先のことである。夕べはちょっと疲れて酔いも回っていて、風呂の栓を抜き忘れてしまった。おまけに明け方洗面所のドアを開け放ってしまったため、朝起きると部屋中水浸し。好奇心旺盛なトワが湯船に落ちてあちこち歩き回ったらしい。思えば黒猫プスも色々悪さをした。走り回って飛び回った挙句に高い液晶モニタを蹴飛ばしてお釈迦にしたときは本気で追い出そうかと思った。それに比べれば部屋中水浸しなど可愛いものだ。抗菌モップで拭けば一石二鳥、湿気の多い今日のような日でも裸足でさらさら気持ちいい床になった。 仔猫が二匹なら留守にしても寂しくないだろうと考えたのだが、思いっきり裏目に出たような気もする。 今年うちに来た仔猫たち、まだ夜の間と住人が出かけている間はケージの中で過ごしている。暴れすぎて物を壊したり、観葉植物の葉っぱをやたらと食べて戻し過ぎないようにするための予防処置なのだ。最近この仔猫たちがちょっと臭い。ケージの中でストレス発散とばかりトイレの砂を掘りまくるからなのか、餌のカリカリが悪いのか、そこはかとなくプーンとクサい。そこでケージに入れる時間を短くしたり、餌の種類を変えてみたり。一進一退の攻防を繰り広げている。 黒猫プスのときはこんなに臭くはなかったはずなのに、いったい何が違うのだろう? カミさんの従姉弟が関西から出てくると言うので、正当なる東京観光を企画することになった。銀座のビストロでディナー、浅草寺の仲見世で買い食い、江戸のミニチュア文化を冷やかして、神田で昼から酒と肴と〆の蕎麦、お台場で等身大ガンダムを見てから東京タワーからスカイツリーを眺め、築地近くの江戸前寿司に舌鼓をうつ。はとバスも顔負けの江戸下町ツアーの出来上がりである。 本人たちは大分満足したようで、足が棒になっても文句の一つも出なかった。明日は最終日、築地探索から六本木方面のハイソな文化圏を冷やかして終了。はてさて、どうなるものやら。 電車の中、私は本を開いていることが多い。読んでいるのは大概一度読んだものか短編集。新しく買った本に夢中でのめりこみすぎると降車駅を乗り過ごす、その対策のためにキリのいいものを選ぶのだ。短編集は長々とした描写が無く起承転結がはっきりしているから意識が外に向きやすい。それでもごく稀に乗り過ごすことがある。そんな時、普通ならば乗り過ごした駅の数を数えて「しまった」と眉間に皺を寄せるのだろうが、私の顔にはニンマリと笑みが浮かんでしまう。 ほんの十数ページの短編の冒頭の数ページでしっかりと読むものの心をつかみ没頭させてしまう書き手がいる。ついつい夢中になって電車を乗り過ごすと、そんな書き手に出会えたことが無性にうれしくなる。だから眉間に皺ではなく、笑顔を浮かべて反対側のホームに一人立つのだ。
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